市内の無線LAN設置について市長と直接話し合うことができました。
来たるユビキタス時代に乗り遅れることのないよう市長にもご賛同していただきました。
正式な会議記録はこちらにあります。 三田市発表の公式記録
市長と本音でトーク
SMUGあいさつ ひつじウシ 2009年01月25日
◆地方の危機◆
私が三田に移ってもうすぐ20年になります、当時は旧住民とニュータウン住民という言葉もありましたが、いまでは子供たちも成人し三田祭りの花火や誓文を懐かしく語っています。
ところが若者たちはどうやら三田定住を考えていないようです。その親たちも昔の地に戻ことを考えられる方も多いようです。道路が開け、鉄道が整備され、人口も伸びてこのまちは発展するはずだったのです。でも残念ながら便利なインフラは逆に流出を加速し、地方は大都市の消耗品のごとく部品になってしまったのです。
いままた私たちは時代を大きく変えるようなデジタル化の波に向かっています。情報の流れが10年前とは比較にならないほど早くなり、ものすごい勢いで新しいサービスが生まれているのです。
このインフラが道路や鉄道と同じ道を辿り、地方を消耗品として利用されるようならば、やはり地方には希望が持てなくなります。
◆変わる世界◆
新聞、雑誌、写真、イラスト、音楽、テレビ、映画、その他たくさんの事がデジタル化したことで仕事の作法が劇的に変化しました。 この波に乗り遅れて廃業に追い込まれた会社もたくさんあるのです。
デジタル化の波は生活に密着したところでも大きな変革を迫られています。
地方都市に住む住民にとってもこの波に飲み込まれて、豊かな生活の夢が違う方向に向かっているのではないかと心配になってきます。
しかし、インドが一瞬にして世界のソフトウエア工場になったように、アイデア次第では一気に世界に躍り出る事も可能なのです。これからは予想もしなかった地域からあっと驚くようなビジネスが生まれてくる可能性は十分に考えられます。
私たちはこのデジタル化の波にうまく乗り、いままでの雇用安定や、新しい雇用の創造もこの波に乗ることでその可能性が広がるでしょう。
いつでも、どこでも、だれでも、ユビキタス社会はすでにそこまで来ています。それを実現する技術的な問題もほとんど解決済みなのです。 今ではポケットに入る大きさであらゆる情報を確認、発信することができます。 私たちはこの大きな波に対して、いつ取組むのか、どのように使うのか、その哲学、道徳を確立する研究はすぐにでも始めるべきだと考えます。
◆蘇る地方◆
世界中をひとつに繋げるデジタル通信網は、今まで考えられないほどの小さなエネルギーで、あらゆる情報を一瞬にして世界中に届ける事が可能になりました。
幸いにして三田市には日本を背負ってきた団塊世代の人的資源を持っています、技術力はもちろん誠実で忍耐強くさらに寛容であると云うすばらしい財産が豊富にあるのです。
いよいよ三田が世界で活躍できる時期が来た、と考えるのは間違っているのでしょうか。
いろんなプロフェッショナルの面白いアイデアが新たにデジタルすれば、それは世界規模のビジネスになるでしょう。市民の生き甲斐を見つけ、地方の活性化も同時に実現することが可能なのです。
想像力が共通の目的と出合う時、それは地方でも一瞬にして世界に羽ばたけるという事を意味していると解釈します。
長い間、私たちを疲れさせてきた陳腐な議論はもはや通用しません。世界がひとつになろうとしているときに、問うべきなのはいかに新しい事実を受け入れるかという事なのです。
一部の人間に富が集中したり、豊かな人間ばかりが優遇される世の中は、社会の不安定を招き、結局は長続きしない事は分っているはずです。 機会を求めるすべての人に門戸を開いて豊富な人財を活かし、その生き甲斐を見つけ、さらに街の活性化にもつなげる、これらの展望は安心して三田に住み続けられる動機になると信じています。